「魚貝は水の存在を知らず」から学ぶ感謝の気持ち

名言から学ぶ

◆「魚貝は水の存在を知らず」の意味

【白文】
鱗介之族。以水為虚。不知水之為実。

【書き下し文】
鱗介の族は水を以て虚と為して、水の実たるを知らず。

【訳文】
魚貝の類は、水をないもののように思い、水が実際にあることに気づいていない。

引用元:言志四録(二)言志後録 佐藤一斎著 川上正光全訳注

◆自分が気づいていない『有難いもの』は身近にある

私たちは気づいていないけれども『有難いもの』はたくさんあります。
例えば、魚にとっての水は、私たちにとっての空気。

でも、魚は水があることの意味を理解していません。
多分、気にも止めていないでしょう。
同様に、私たちもいちいち空気を意識して生活することってないですよね。

ただ、少しでも気づくことができると、毎日何気なく吸っている空気も
なんとなく特別な気がして、胸に入ってくる空気にも意識を向けたくなります。

それは、太陽だったり火だったり何でもいいと思うのですが、
当たり前だった日常を有難い日常に変える気づきだと思うのです。 

◆有り難みは無くなったときに気づくことが多い

「親の有り難み」
という言葉はよく聞きますが、親がいなくなって初めて有り難みがわかる
という話のように、人は無くなって初めて大切なものに気づくことが往々にしてあります。

しかし、全てのものをなくしてみて大切なものを選別するわけにはいきません。

では、どうするか。

答えは、「もしそれが無くなったら」と仮定してみましょう。

人間は、仮定することができます。

もし、何が有難いものか分からない時には
それがもし無くなったらと考えると気づきやすくなります。

例えば、朝起きてみたときに、
「もし私が起きなかったら今日1日を過ごせない」
そう考えると、目覚めたことだけでも有難いと思えます。

寝るときには
「もし家がなかったらこんなに快適には寝られない」
そう考えると、雨風がしのげるのがとても幸せに感じます。

◆感謝するのは実は自分のためにもいいこと

実は、感謝することで幸福度が上がるということが
科学的に証明されているみたいです。

またこれは、実際には感謝をあまり感じていなくても
感謝をしているフリをするだけでも効果があるようです。

些細なことでも感謝できることを見つけて
1日の終わりに振り返ってみるだけでも
ぐっすり眠れそうです。

◆「有り難さ」がわかることはなぜ大切なのか

これがわからないという方も多いと思います。

なぜ、有り難みを感じることが大切なのか。
端的に言えば、有り難さがわからない人は、後々あなたが後悔などで苦しくなるからです。
なぜなら、失ったときには遅いことの方が多いからです。

失ったものがあなたにとって大切なものだった分だけ、あなたが辛くなります。

「有り難さ」と「感謝」はイコールだと思ってもらってOKです。

自分の心の動きにあまり敏感でなく、自分の感情が分かりづらい人は
初めはフリでいいので、感謝しているフリから初めてみて下さい。

そのうち、本当に自分が感謝しているもの・大切なものが
自分の中で大きく反応してきてわかるようになってきます。

今気づかなくてもいいので、感情も一歩ずつ積み上げていきましょう。

◆終わりに

論語などの人間学や偉人などの歴史や名言などの
人として大切なことと言われているものは
突き詰めれば自分が幸せになるために学ぶのです。

もし、この記事が少しでもあなたの幸せに繋がればと思っております。

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